宗教の話
公開 2023/09/23 18:25
最終更新 2023/09/23 19:27
タイッツーの規約の「政治や宗教の活動は禁止」という部分が他SNSで批判された…という話題が先日タイムラインを賑わせた。

政治や宗教の話題が一切できないわけではないけど、規約で禁止する以上「どこに線を引くか」は問題になる。

興味深いのでわざわざXまで見に行ったけど、ほとんどの人が言及してるのは「政治」の方でした。
現代日本における宗教の問題って、具体的な信仰活動をしてる人以外はピンとこないことが多いと思う。

とくに政治との関わりで論点になりやすいのは戦前戦後における国家神道の扱いと、最近でのカルトや二世信者の問題も注目をあつめている。
私はそういった個別の問題をSNSで誰かと議論するつもりはない。
しかし宗教や信仰というのは個人的に関心も強く、非常に重要なテーマだ。

各地の神社仏閣や供養塔をめぐりその民俗や信仰について知るのが好きなのだが「あなたは信仰を持っているか」と問われたらYESとは答えがたい。
先人たちの信仰に敬意と興味はおおいに持っているが、自分の信仰とイコールではないだろう。

先日、美術や仏像に造詣が深い友人と話をしたときこんな話を聞いた。
ある新興宗教団体がつくった美術館の展示を見に行った彼は、雄大な自然と美麗な建築物に見惚れてしまったそうだ。
宗教においては、この世にありながらこの世ならざるもの・超越的なものを表現することがある。
芸術品として現代の我々も親しんでいる宗教建築や神像・仏像などは彼らの宗教的な世界をカタチにしたものなのだ。

彼が訪れた場所は「現役の信仰」と関わっている。
いままさに信仰を持っている人が神々しさを感じるような工夫がされているだろうし、それは歴史的な古い宗教建築を見た時とはまた違った感動があったのだろう。

ふるい仏像や伽藍などはその歴史の積み重ねに加えられた美しさがあるが、出来た当初はピッカピカの新品だった。その絢爛さで民衆の心をグッと惹きつけたのだ。
現代人は歴史ある寺社に慣れているため、わたしなどは改築されてピカピカになった寺社などはなんとなく「ありがたみ」が薄いように思えてしまう。
しかし信仰を持つ人にとっては宗教建築もまた「現役」だ。
きっとわたしには見えないものを、ピカピカのお堂に感じているのだろう…と想像する。

いかがだろうか。
こんな感じで私にとって「宗教の話」は日常にガンガン登場する。
だがこれは宗教の勧誘といった性質を持つものではない。
しかし私の「信仰」や「新興宗教」に対するスタンスとは違う人が見たら違和感を持つ可能性もある。
トラブルを起こし得ると言われたら否定はできない。

宗教の話題も日常とガッツリ関わってるけど、線引きが難しい部分はあるんです。
でも多くの人が今回話題にしたのは政治のことだった。
まぁ優先順位もあるかもしれないけど、宗教のほうは関心がない人はピンとこないんだと思います。

私はおおいに関心があるし、日常においてこれをマイルドにしたようなタイーツくらいはするかもしれません。
でも「現代日本における信仰はさぁ!」みたいな話をガッツリしたかったら、今回登場した友人のように話の通じる人とやりたい。

おのずとそういう使い分けはでてくるよね…という話でした。
ほねロック
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