t
公開 2025/12/24 06:31
最終更新
-
目次
ゆうちょで買う投資信託の運用リスク座談会(前編:ブランドへの過信とコストの罠) #
現在の市場環境(2025年)において、あえて「ゆうちょ銀行(郵便局)」の窓口やアプリで投資信託を運用することには、どのようなリスクが潜んでいるのか。前回のメンバーに再び集まってもらいました。
---
第1部: 「ゆうちょなら安心」という心理的リスク #
**投資の素人:** 株価も上がったり下がったりで怖いので、新NISAは一番身近で信頼できる「ゆうちょ」で始めようと思っています。郵便局なら、変な商品は売らないですよね?
**経済の専門家:** そこが最初の「心理的リスク」です。ゆうちょ銀行は確かに巨大なインフラですが、売っている投資信託そのものは「市場商品」です。元本保証の貯金とは全く別物であることを、まず肝に銘じる必要があります。
**投資の経験が長い人:** 昔の「定額貯金」のイメージを引きずっている人は危ないね。バブル期は貯金だけで年利数%あったけど、今は投資信託でリスクを取らないと増えない。でも、ゆうちょの窓口で「おまかせ」にすると、彼らが売りたい商品(手数料が高いもの)を勧められるリスクがある。
**投資の中堅:** 私も最初はそうでした。でも、ゆうちょのラインナップを見ると、ネット証券に比べて選択肢が圧倒的に少ないことに気づきました。これが「機会損失」というリスクになるんですよね。
---
第2部: 隠れた敵「信託報酬(コスト)」のリスク #
**投資の専門家:** 非常に重要な指摘です。現在の日本株高や世界的なインフレ局面では、わずかなコストの差が将来の資産額に数百万円の差を生みます。ゆうちょで扱っている投資信託には、ネット証券で買える「超低コスト投信」と同等のものもありますが、窓口で勧められるものには信託報酬が高い「アクティブファンド」も混ざっています。
**ファンドマネージャーB:** 2025年の今、ネット証券では信託報酬が0.1%を切るインデックスファンドが当たり前です。対して、銀行の窓口で推奨されるファンドが1%を超える手数料を取っているなら、運用が始まる前から「1%のマイナススタート」をしているのと同じです。
**ファンドマネージャーA:** 海外市場の動向を見ても、今の相場はボラティリティ(変動)が激しい。利益が出にくい局面で高い手数料を払い続けるのは、自分の資産を削って銀行を支えているようなものです。
---
第3部: 「対面窓口」の二面性 #
**投資の素人:** でも、ネットで一人で判断するのは怖いです。窓口で相談できるのは安心料ではないですか?
**投資の中堅:** その「相談」が曲者なんです。窓口の担当者は「投資のプロ」というより、「販売のプロ」である場合が多い。彼らには販売ノルマがあるかもしれません。
**投資の専門家:** 2024年から始まった新NISAでは、金融機関の乗り換えが以前より柔軟になりました。しかし、ゆうちょで始めてしまうと、他社にある「もっと条件の良い商品」に買い替える際に、手続きの手間という「スイッチング・コスト」が発生します。これが今の相場における機動力の低下を招きます。
---
難しいポイント・キーワード(前編) #
| キーワード | 内容 | ゆうちょ運用での注意点 |
| --- | --- | --- |
| **信託報酬** | 投資信託を持ち続ける間かかるコスト。 | 0.5%以上の差は、20年で数百万円の差になる可能性がある。 |
| **元本割れリスク** | 投資した金額を下回ること。 | 「ゆうちょだから大丈夫」という保証は一切ない。 |
| **機会損失** | より良い条件の商品を選べなかったことによる損。 | ネット証券なら買える「優良な低コスト投信」が、ゆうちょにはない場合がある。 |
---
> **中編に続く**
> 次回は、**「2025年の金利上昇・円安局面における、ゆうちょ商品特有の市場リスク」**について、ファンドマネージャーたちがより専門的な視点で切り込みます。
---
**(続けて中編を回答してよろしいでしょうか?)**
