イシュタムの手
公開 2025/09/24 02:36
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この間読み終わった本
イシュタムとは、小説の中での説明によると、マヤ神話に出てくる、自殺を司り、死者を楽園に導く女神だとか
秋田医科大学法医学教室が舞台で、担ぎ込まれる遺体の解剖を行い、どのように亡くなったのか、その原因を突き止めるのだが、事件のミステリーというより死因の分析に重きを置いている。
解剖が結構リアルなので、苦手な人もいるかも知れない(私は平気だった)。
秋田が舞台で、よく知る町や食べ物が出てきたり、秋田弁もバンバン出てきて地元民としては馴染みやすい
医療物もミステリーも好きだし、読みやすいし、満足な1冊だった。
短編を集めたもので、1本のストーリーではないのも読みやすい一因かも知れない。
ただ少し説明的すぎるかなあという気がする。作者自身が、法医学教室に所属する解剖技官だからなのか。
主人公は東京の家族全員が優秀な医者なのに、都内の医学部をことごとく落ちて、偏差値全国最下位の秋田の大学(実際どうなんだろうか?)に「都落ち」してきた南雲。
その指導教官が、卓越した技術を持ちながら、突飛な行動で周りを振り回す上杉永久子教授。
この上杉教授がイシュタムという訳だ(南雲が言う)。
とはいえ、何もかも上杉教授が死因を突き止めていくものでもなく、南雲の一言がヒントになったりもする。
ついドラマ化したらどうなるん?と考えてしまうけど、本数が少ないので、オリジナルの話も入れないと、枯渇する(1クールまでやらないというなら別だけど)。
キャスティングは全然思いつかないんだけど、上杉教授の夫は、ギバちゃんこと柳葉敏郎さんでしょうな(笑)
